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堆肥をわざわざ作る目的は?

更新日:1月20日






◾️堆肥(たいひ)とは?


有機物を微生物によって何ヶ月も費やして発酵分解したものですが、肥料と何が違うのか?と言うと、肥料の目的が主に「野菜の成長」に必要な栄養素を供給するためのものであるのに対し、堆肥の主な目的は「土づくり」であり、そのために必要な要素が主体になるよう作製するものだと考えています。


◾️「わざわざ」ってどういうこと?


堆肥の目的が「土づくり」というのが漠然と分かったとしても、なんでわざわざ堆肥を作るのか?


「わざわざ」と言われても、一般の人にはピンと来ない。わざわざ作らないとしたらどうなるのか?


① 堆肥を使わない

② 堆肥を買ってくる

③ 堆肥を運んでもらう


◾️①堆肥を使わない


ここまでの理屈でいくと、①の選択肢は土づくりを行わない、という意味になってしまう。では、堆肥を使わずに土づくりが行えるのか?と言うと、行えなくはない、という微妙な表現を私ならします。


◾️使う堆肥の量


ここで補足したいのは、土にすき込む堆肥の量は半端ないということです。目安として1反(10アール・約1000㎡)あたり数トンになります。


つまり、堆肥を散布するにしても容易ではない、ということです。


しかし、この話になるともはや農業全般の話に波及し、だから機械があるんでしょ?といった「機械化」や「コスト」の話題になるのでやめておきます。


◾️堆肥散布という工程


堆肥は土の表面に散布した後、トラクターなどで土にしっかりすき込んで馴染ませる必要があるため、種まき或いは苗の定植前に行います。


肥料も同じですが、肥料は植物の根っこの届く範囲が狙いなので、一般的には堆肥をすき込んだ後に別途行います。


◾️堆肥散布という手間


従って、堆肥散布によって作業が1工程増えるということになるため、堆肥散布を省略して肥料のみ散布し、作付けを行う農家も見かけます。


その場合、①堆肥を使わないという選択肢になります。(堆肥を使わずに土づくりを行うやり方については別途お話しします)


◾️② 堆肥を買ってくる〜その1〜


堆肥を大量に生産や販売してるところは地元では大体畜産農家です。牛、豚、鶏で糞尿がたくさん出るからです。これらのナマモノ(有機物)が主な原料の堆肥をトラックで買いに行きます。


軽トラックは最大積載量が350kgなので、散布量がトンとなると何往復もする必要があります。


買いに行くと、大きなブルドーザー(正確にはホイールローダー)でドサッと載せてくれます。


◾️② 堆肥を買ってくる〜その2〜


約20kg単位に袋詰めされた堆肥も販売されています。ホームセンターやネットでです。ホームセンターは運んでくれないので買いに行きます。ネットは宅配ですが送料がかさみます。





つづきはまた

 
 
 

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